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三度目の殺人のakのネタバレレビュー・内容・結末

三度目の殺人(2017年製作の映画)
1.8

このレビューはネタバレを含みます


前から気になったので観ました。
是枝監督らしい、空気感があり余韻を感じさせる雰囲気が終始続きます。

役所広司さんの演技が決して派手ではなく、また荒々しさもないのに、一言一言何を言うのか気になり、何ともいえない魅力がありました。

途中まではとても良かったんですが、ラスト30分から急に作りが荒くなり、何故急に咲江ちゃんがお父さんとのことを言う気になったのか、それは果たして真実なのか、三隅さんの無罪発言は真実なのか、誰が何を裁きたかったのか。
全部がモヤモヤ、というより、ふわっと終わり、あとは皆様に任せます感が強いままでエンドロールが始まり、えー!?となりました。思わず何処か見落としたのかと、巻き戻してしまいました…

あれだけふわっとさせるなら、せめて最後に三隅さんの回想で真実が再生され、誰も予想してなかった展開が広がり終わる…ぐらいの盛り上がりがないと、物足りないなあと感じました。余韻に浸ることは出来ますが、その余韻が広すぎてもてあそんでしまいます…

作品の雰囲気は少し湿っぽくて好きだったので、もう少し作中に静と動の「動」があればな、と思いました。
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