超巨大な古代サメとステイサムが戦うというプロットでバカ映画確定なのだが、筋立てが意外に真面目。
海底の底は底ではなく水温躍層によって更なる海底があるという説を立証するため海底探査をする研究班が超深海を発見する。そこは海底資源の宝庫であったが古代の超巨大サメメガロドンを呼び覚ましてしまう。
この辺の筋立てはまんま昭和の東宝怪獣映画。科学者で平田昭彦が出てきそうだ。しかし出てくるのはジェイソン・ステイサム。
怪獣映画であるがステイサム映画でもあるのでバッドエンドには絶対ならない。ステイサム圧勝が確定してるので観てて安心。
無意味に脱いで筋肉みせびらかすステイサム、東宝怪獣映画に出てきそうな潜水艇が出たり、ここは俺に任せて的な死にキャラもいたり、クライマックスは中国のビーチで大殺戮とジャンル映画の見せ場も多い。
クライマックスはちゃんとメガロドン対ステイサムのタイマンをみせてくれるし、凄くお得。難点はステイサム以外の脇役がやや薄味なのと尺の長さ。後、30分切ってテレ東の午後ローでやれば大傑作。
面白かったのはヒロインのリー・ビンビン。セット内では気合の入ったメイクと照明で美人ぷりを見せつけてくれるのだが、屋外で水に濡れると別人なカットがちらほらと。ワンカットほぼ別人なのがあってあれよくNGにしなかったなあと。
チャイナマネーががんがんに入ったハリウッド映画ではありますが、こういう映画に大金つぎ込めるのはえらい。そこそこ楽しめて、観た後すぐ忘れるタイプの娯楽作。