Yukiko

ギリーは幸せになる/ギリー・ホプキンズの不機嫌な日常のYukikoのレビュー・感想・評価

3.8
2020年12月1日
『ギリーは幸せになる』 2016年制作
監督、スティーヴン・へレク。
『陽のあたる教室』の監督さんだ。

ギリー・ホプキンズ(ソフィー・ネリッセ)は孤児であり、
福祉事務所のエリス(ビリー・マグヌッセン)の紹介で
新たに預けられる先は、メイム(キャシー・ベイツ)の
家だった。
そこには幼い少年のウィリアムが同居し、近所の盲目
の老人ランドルフ(ビル・コッブス)が出入りしていた。
ギリーは新しい生活に馴染めず、実母を慕っていた。


ギリーの人を寄せ付けない、硬くなままだった心が、
メイムの家にいる間に、徐々に周囲の皆に馴染んで
いく過程が丁寧に描かれている。。

実母と祖母との関係が・・・・分かり合えないままなのは
悲しいね。


「どうして何もかも思いどうりにならないの?」

  「人生とはつらいものなのよ」
  「ハッピーエンドなんて、この世に存在しない」
  「確かにすべてが順調で、最後には幸せが待って
  ると思える時がある。人生は喜びに溢れてるとね」
  「それは決して嘘じゃない」
  「でも、それを常に期待してはいけない」

「そんなひどい人生のどこが幸せなの?」
  「ツライ仕事を達成してこそ、人は幸せになる」

ツライ仕事を達成してこそ、人は幸せになる・・・

山に行って、長時間歩いて足も痛くなって、ツライと思う
けれども、頂上に達した時、喜びで満ち溢れる。
幸せな気分になる。
下山し終えた時、あんなに大変だったのに、また行こう
と思ってしまう。・・・・そういうこと? 
Yukiko

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