あまんだ

女は冷たい嘘をつくのあまんだのレビュー・感想・評価

女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)
4.5
「ゆりかごを揺らす手」的なミステリーかなーと思いきや、その要素もありながら、もっとひたすら、女性が可哀相な話でした…。
とにかく、主役の女性、子供の母親、ジソンと、ベビーシッター、ハンメを取り巻く環境がハードかつ、関係者の殆どが憎たらしすぎる。
ジソンの離婚した元夫は、あれ何?サイコパス気質が過ぎる。義理母の憎たらしさもさることながらやけど、あの元夫の我関せずさはえげつない。お前の娘やろが!後半、出てくるだけでぶん殴りたなった。人にこんな荒々しい気持ちを抱いたのは久々やわ。
そして、更に上をいくハンメの不幸さときたら…。姿を消した理由(ハンメの正体、過去)が、紐解かれるに連れ、もうこれ以上観てられへん…。と、言うくらい辛い。辛い…。
通常の関係性の人々より、犯罪絡みの仕事をしている人物の方が、よっぽどハンメにまともな感情を抱いているとは。
ハンメが計画を決意した出来事のコン·ヒョジンさんが熱演すぎて、号泣してしまった…。

女性の社会的弱者な面と、その逆の、母性と言側面での圧倒的な強さの対比が秀逸。
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