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インナー・ワーキングの79のレビュー・感想・評価

インナー・ワーキング(2016年製作の映画)
3.9
『モアナ〜』の同時上映短編アニメ

すごく良かった!短ければ短いほど面白い要素がぎゅっとしてて、こういうセリフのないアニメは全世界共通で楽しむことができて、言葉で伝えないから自由自在に創造の膨らましができるところが素敵。

1人の男性の中の脳とか内臓機能にそれぞれキャラクターが描かれていて、子供でもそれぞれの機能の役割とかがわかりやすく作られてる。
男性が朝起きて、仕事に行くまでとその仕事をしてる時が描かれているんだけど、ずっと脳と心で戦ってるの。

仕事に行かなきゃ行けないから向かう(脳)
浜辺でサングラスを売ってるネーチャンが最高だから仲良くなりたい、声かけたい(心)
でも仕事に行かないと!(脳)
って感じで格闘してるんだけど、すごく共感できる。
仕事場について仕事してても、みんなと同じ単純作業をコツコツコツコツって同じ作業をするだけの毎日。脳が指令を出しても心が落ち込んで、全然仕事できない…隣を見たらおじいさんが同じ仕事してて、自分も死ぬまでここで同じ作業してるのかなって思っちゃうよね。仕事いやだってなっちゃうところが、日本って感じした。

最後には、心が勝って。仕事とはいえ、楽しくやりたい!ってなるんだけど、そこがすごく良かった。
わたしも、いろいろ考えなきゃいけないことあるし、年取って頭抱えることも多くなったけど、でも深く考えてるのがいいとか、理屈っぽく説得できるのがいいとかじゃなくて、考えなきゃ行けないとしても、普段からいろいろ考えてるとしても、楽しいほうがいいよなって思うんだよなぁ。深い話したりして、ドーンってなるよりも、そんなの聞いてる人には関係ないんだしさ、人生楽しいほうがいいよなって思うんだよね。だから、仕事だからって真面目にコツコツやるのが正しいとかじゃなくて、同じ仕事で同じ仕事量なら楽しくやろうよ!ってなったのがスッキリ。
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