ノラネコの呑んで観るシネマ

iBoyのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

iBoy(2017年製作の映画)
3.6
Netflix。
「フロッグ」のアダム・ランドールの前作。
銃で撃たれた時、砕けた携帯の破片が脳に食い込んでしまった高校生が主人公。
昏睡から目覚めた時、彼は凡ゆる電子機器にアクセスしてデータを読み出し、コントロール出来る超能力を発動してしまう。
主人公は、能力を使って自分を襲った街のギャングたちの一掃に乗り出す。
最初のうちはヒーロー視されるのだが、次第に大胆になる彼の行動は、逆に大切な人たちをも危険に晒すことに。
暴走する青い正義、というモチーフはありがちなものだが、超能力で出来るのがハッキングというのは新しい。
物語の舞台がイギリスの低所得者用団地で、世代を超えて繰り返される、貧困と搾取の構造が背景にある社会性が特徴。
結構面白かったのだが、主人公の能力に枷が嵌められてないのはいただけない。
最後なんであんな魔法みたいなことが出来るのか謎で、あれには伏線が欲しかった。