atsuki

iBoyのatsukiのレビュー・感想・評価

iBoy(2017年製作の映画)
3.7
【iboyは現代風の萌え型ヒーロー】

もう萌えました…
もろスパイダーマン的な感じに一目惚れ。

主人公のトムが想いを寄せるルーシーの家に行ったところ、ドアが少し空いていて中には拳銃を持ったギャングが…一心不乱にその場から逃げ出すが後ろから撃ち殺されてしまう。しかし、回復し病院で眼が覚めると持っていた携帯電話の破片が脳に埋め込まれていて、奇妙な新しい力を手に入れる。

その何か出来事が起こって気付いたら超能力がつかえていた系ヒーロー映画ですね。やっぱり近いところはスパイダーマンでしょうか。メイおばさんやグウェンのポジション、また関係性もあってより似ている。今回彼は「iboy」と名乗り、復讐&自警団的活動を行う。調子に乗って起こる行き過ぎた正義や正義と思った事が実はそうではないというヒーロー映画のもろな展開も良い。

まぁスパイダーマンと比較してますが、netflixオリジナル作品で90分というスマートな内容なのでやはり雑であるのは致し方ないのだろか。いわゆる事件もアバンタイトルで済ませてしまうほどである。

しかし、しっかり青春。
何か変わってしまったがそれでも前を向いて生きようとする力。互いが互いを助け合いながら新しい一歩を進もうとする。

やっぱり上手いのは現代のネット社会を取り入れたヒーローというところ。敵の捜査も相手への攻撃もインターネット、また今では必需品の携帯などを巧みに利用している。トムが能力を受け入れて、力を存分に見せるパートなどはどんな力なのか、力の表現描写など度々萌える。

青春の話に戻したいが、そこにもネット社会が組み込まれている。たとえ現代のネット社会を操れる能力を手にしても、片思いのルーシーに上手く関わることさえできない。どのヒーロー映画でもそうだが、トムは自分の正体を隠して「iboy」として活動してるから「iboy」としてルーシーに関わるなら上手くいくのにトムとして関わると上手くいかない。この対比とそこに生まれる葛藤は何とも面白い。

犯罪が多く、治安は最悪。
団地に生まれ、麻薬を売りさばいたりと悪の道に手を染めてしか生きられない。「iboy」は救世主となれるのか?また復讐の行く末は?ラストで交わされるトムとルーシーの会話。2人の恋の行方は?あぁ…萌える^

netflixに生まれた現代の新たなヒーロー像。

p.s.
サッカー好きとして「ルーニー、ララーナ、ウォーカー、ハリーケイン」は聞き逃さなかったぞ!
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