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処刑の部屋のmajiziのレビュー・感想・評価

処刑の部屋(1956年製作の映画)
2.5
石原慎太郎原作、市川崑監督。

当時は太陽族などという言葉が流行したとか。

これはまさに若い作者が描いた若者も衝動。

でもご本人といえば、インテリな高学歴で長身のイケメン、実家は裕福で才能ある人というポジション。

当時の『自分たち』を描いたというより、一歩も二歩も高みから周りの人間をみていたんだろうなという感じ。

あと、自分をレイプした男を好きになる女は宇宙人発見より難しい確率でしか存在しないので、厨二臭い男のファンタジーを入れてくるあたり、マジで若いなとしか思えない。

とはいえ、若さを全肯定してないところは良かった。

小説は未読なのでわからないけれど、映画としてはけっこう酷い。

この時代特有の早口での会話、棒読みのようなセリフ、主演の川口浩がイケメンじゃなければめまいを起こしそうな演技。

それでも文子様は清潔感キラキラで相変わらず可愛いかった。

仰々しいラストがなんとも言えない。
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