処刑の部屋の作品情報・感想・評価

「処刑の部屋」に投稿された感想・評価

fuo

fuoの感想・評価

3.6
原作では川口浩の腹から腸が出るほどのリンチを受けますので、比べると随分表現は優しくなっています。

腐って堕ちた川口浩がメインの作品ですので、若尾文子ファンの方は満足できないかもしれません。

頼りない父(宮口精二)と立場のない母(岸輝子)に失望し、やりたいことをやるんだと将来の視野を持たず女遊びに耽る、堕落した大学生(川口浩)の様子がひたすら描かれます。

父から逃げた中村伸郎を思い切りビンタする場面は、不謹慎ですがこの作品で唯一、川口浩に好感を持てる点かもしれません。

レイプされて交際を求める若尾文子も、どうかと思いましたが、終盤に「笑わないで」と言いながら涙を流す場面は見ものです。

捨てた若尾文子に足を刺された後、「痛いなぁ」、「痛ぇなぁ」と這い蹲る川口浩が一番印象的です。その後助かったのか明示されませんが、その痛みを市川崑は強調していたように思います。
こづ堂

こづ堂の感想・評価

2.5

このレビューはネタバレを含みます

太陽族映画(「太陽の季節」、「狂った果実」)をコンプリートしたくて観ました。

今作の睡眠薬を使用したレイプシーンを真似た事件も起きたということで、ハラハラしながら観ましたが、大きな衝撃はありませんでした。というか、加害者と被害者、後に付き合うし。

刹那的な生き方をする大学生の話ですが、特筆すべき点はなく、エネルギッシュだなというくらいの感想。

「完全な遊戯」といい、新人の頃の石原慎太郎は昔の不良大学生を題材にしがちだったのですね。
私はこういうテーマ嫌いじゃないですw
本作、自分には、観て楽しめる映画ではなかった。

また、若尾文子の登場場面が少なく、役柄も残念。 

観て気持ちが明るくなるような作品ではない。
もへあ

もへあの感想・評価

3.4
倫理も常識も無視し、「自分がやりたいことをやる」ために暴れ、暴言を吐き、もがき続ける男。「時計じかけのオレンジ」に通じるような、世間の常識に挑戦するような映画で、公開当時に観ていたら相当な衝撃だったろう。
うーーん、なんだこりゃ?理解不能
そもそも石原慎太郎原作の映画って、当時の空気、思想みたいなのに触れてないとわからないんじゃないかと
主人公の行動とか現代の目から見ると、いい年して反抗期?中学生じゃないんだからと、、、冷めてるようで熱いし、何かと噛み付く、破天荒を演じてるようでもあり、やってることは正直言って下衆、クズ野郎、もっと言えばなんか脳に障害でもあるんじゃ?と思えるくらい理解不能
それでいて主人公だけでなくまわりの人も同じようになんかおかしいから、やはりそういう時代!思想、空気があったんだろうとしか考えられない
なんか大映というより、日活、ATGとか大島渚作品みたいな感じもする
推しの若尾ちゃん目当て!って理由のみで見ました!やはりどこかお高くとまってる役です
ただ今回は外見ではそういう風に繕ってても、中身はしょーもないただの弱い女って役です
若尾文子のイメージからするとらしくない、ちょっと残念な役でしたね
うん、若尾文子である必要がない、魅力、良さが出てない作品です
レンタル鑑賞
理屈っぽいのか、子供なのか
世の中の全てを悟ったかのような主人公
周囲の人達を突っぱねれば、突っぱねるほど
逆に人に突き放されるを恐れているようにすら感じられて
陰湿なのにグイグイ引き込まれていった。
若尾文子さんの違う一面も…可愛かった。
kyuta

kyutaの感想・評価

3.3
欲望のままに生きる青年の行く末を描く。
破滅へと向かうその様は、とても魅力的に感じた。
川口浩の役っておとうとだとかくちづけだとか、今まで好きなのが一個もなくて、この映画もそのうちの一つなんですけど、おとうちゃんのお願いを散々無視してきた中村伸郎の演じる大学教授が、どの面下げて話しかけてきたんだ、って感じで気軽に挨拶してきたのをビンタするシーン最高だ。面白すぎる。
川口浩の若気の至り〜感の演技が好き
こんな事件は今じゃ当たり前だけど、
どうしてこんな事件起こすのかっていう疑問点はいつの時代も不変
電気羊

電気羊の感想・評価

2.1
自分だけは他人と違う特別な人間と思い込みたい勘違いの自意識と、無茶をすることで平凡さを超えたいという愚行に走る、若い時にありがちなカタルシスを描いた中2病映画。大人になると社会に溢れる様々な罠から、平凡で平安な生活を守ることが如何に大変か分かる。
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