サイコ・スリラーってヤツですかね？
小さなビーチとそれを囲むパークがある、カリフォルニアの郊外に住むエヴァン（ガイ・ピアース）は、大学の哲学の教授。奥さん（ミニー・ドライバー）と一男一女の子供、と理想的な家庭に見える。
オープニング、お父さんが洗車しているところに子供たちとお母さんが出てきて水を掛け合うシーンがあまりにクサくて一度止めてしまいましたが、そこをパスできればそんなに悪い映画じゃないです。
ガイ・ピアースはすごい好きなんですけど、この人あまりいい年の取り方をしていなくて残念です。でもこの頃はまだ、それでもセクシーなんだよなあ。ラブシーンとかなぜかそそる。ネズミが出てきて奥さんが興冷めしてしまい、ネズミに “Thanks, buddy!” って言うところとか、なんだか好き！
ビーチのボート貸出しでバイトしていた女子高生が行方不明になり、エヴァンの乗ってるグレイのボルボS60が目撃されたことから、エヴァンはいわれのない容疑をかけられ、私生活も仕事も良くない方向へ行く。
この事件を調べるマロイ刑事がピアース・ブロスナンなんですけど、この人も観ると意外といいですよね。この役は、弁護士転じて刑事になった変わり者って感じで、ちょっとインテリっぽく、地味な演技なんだけど、小さな仕草とかいい感じ。
あと、すっごい脇役なんだけど、マロイ刑事のパートナー？部下？の黒人刑事も、セリフとかほとんどないんだけど、やはりちょっとした仕草とか、演出が考えられていて印象に残る人。
ミニー・ドライバーも、「あの人は今」的な感じだし、「老けたな〜」って思ったけど、演技は意外と良くて、役者さんはみんな良かったです。
行方不明になる女子高生を演じるオデイア・ラッシュのデビュー作とか言われているけど、そんな有名なの、この娘？この人がなんかB級役者さんっぽくてイマイチだったのですが。
エヴァンは、最初は一点の曇りもない人に見えるんだけど、捜査が進んで行くに従って、ネガティブな面も出てくる。どうも若い娘が好きらしく、大学で働いていて誘惑も多く・・・。
ガイ・ピアースが若い女優さんたちと次々とラブ・シーンをするので、「役得！」って思っているのかなあ、それとも「恥ずかしいなあ」とか「若い女優にどう思われているのか」とか気にしているのかなあとか思いながら観てました。
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