にしやん

ガルヴェストンのにしやんのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
3.2
公開2日目のシネマカリテ。ほぼ満席や。それも男殆ど。宣伝もあんまりしてへんのに何でこんなに入ってんのやろ?中々読めんな。
余命幾ばくも無い組織に見捨てられた殺し屋と身体を売って生きてる少女との逃避行もんや。
ストーリー自体はありきたりかもな。どっかで視たような、視てへんような。途中までははっきり言うてストーリーは予想内やし、ちょっと退屈してしもた。海のシーンは完全に「万引き家族」やしな。雰囲気とか画作りはだいぶちゃうけど。少女が語る真相にも意外性はないし。多分そうやろなと。
せやけど、ラストの10分の一捻り、ニ捻りは良かったわ。いい意味で裏切られたかな。冒頭で「1988年」と画面に表示してずっと昔話を見せてんのに、途中そのことを観てるもんに忘れさせるような演出なんかも中々心憎いな。それに、無さそうやけど、ギリギリ現実にありそうな結末っちゅうのにも好感持てたな。優しくも切ない、ある意味悲しい結末や。ハッピーエンド?バッドエンド?それは映画館で確かめたってえな。
せやけど、また一つ、アメリカの底辺で生きてる人等のどうしても抜け出せへん世界を見せつけられたようで、悲しい気持ちになったわ。いつまで続くんやろ?この世の中は。
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