ヴァンダム

アフターマスのヴァンダムのレビュー・感想・評価

アフターマス(2016年製作の映画)
3.5
シュワルツェネッガー主演作品史上最もシリアスで重く悲しい復讐鬼を演じる
被害者側のローマンパートだけでも重いのに加害者側のジェイクのパートも重い。
事故の発端は大きなミスではなく、小さなミスで、本当にちょっとのボタンの掛け違いを積み重ねいくだけで、取り替えのつかない出来事になっていく過程は他人事ではなく誰でもそうなる可能性があって考えさせられた。
最近のシュワルツェネッガーはシリアス路線が多いが今回は一番上手くいってると思うしシュワちゃんの演技は渋く悲しく良い味が出せてると思う。
ただラストのオチはもう一捻りあった方が良いし94分だから被害者側や加害者側のドラマ面の描き込みが少し足りてない気がした。
ただシュワルツェネッガーが自分自身が今まで演じてきたキャラ達に1つの落とし前をつけたと思うし
彼のファンとしてはやっぱりアクション映画でまた暴れてほしいけど、
ヒーローじゃなくひとりの人間として苦悩し葛藤する映画に挑戦するシュワルツェネッガーは凄いと思う。
被害者側も加害者側も善人だと、誰に怒りをぶつければいいのか?一人じゃ背負いきれない罪をどう償ったら良いのか?ひとりで背負いきれるのか?こうなる可能性が誰にでもあるからこそズシンときたし考えさせられた映画だった。
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