じゅんふう

ハウス・ジャック・ビルトのじゅんふうのネタバレレビュー・内容・結末

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

強迫性障害が輝いている場面
女を殺したあと、車に戻っても「ちゃんと血を拭き取ったっけ」と思って戻って確認して、また車に戻って「もしかしたら掛け軸の後ろに血が飛んでいるのかも」と不安になってまた戻って、「カーペットの裏は」とまた確認して…としているうちに警察が来て、警察と話しながらも目を盗んで皿の下を確かめたりとかいうなかなかに気が狂いそうな下りが最高に面白かった
強迫観念持ちにはとてもわかりすぎる共感ネタすぎて、かなり印象に残ったし、描き方や演技すべてが素晴らしくて面白かった。

ストーリーは終始徹底してサイコパスさが遺憾なく発揮されていて、厚みがあり説得力があって納得できる人物描写。
エピソードや明かされる人格で掘り下げて人間味を見せていく作りだから
ただ冷酷に人を殺し続けるシリアルキラーよりも恐怖と楽しさはあった。
子供を無理やり笑顔にするシーンは恐怖よりも面白いと感じてしまって、見続けたら麻痺してしまうような気がしてその自覚の方が怖かった。

上記した強迫性障害の発揮場面を見れただけでも十分すぎるぐらいに満足できる映画。
じゅんふう

じゅんふう