ちょっといっちゃっててヤバい転校生にツボり、ドライブのさなかにかけるリチャード・クレイダーマンにツボり、出会った少女に切なくなる。
主人公マイクの母はアル中、父は不倫中。でも、特にそれについて主人公があーだこーだと心情を語らない、そんな今作の描き方が私は好きです。旅先で出会った少女も、最初はむさ苦しく見えるのに、途中からめっちゃ切なくて美しい少女に見えてくる。
よくある話のようにも思うのですが、なんというのか、エッジが効いているというのか、他とは似て非なるものというのか。私からすれば、今作はロックです(きっと思い込み)。クソ可愛い映画。クソいけてないのにいけてる映画。
余談
転校生チックは、ユダヤ系ロマだと言っていましたが、若かりし頃の小林旭になんとなく似ていると私は思いました(若かりし頃の小林旭の映画を観たことはないのですが、なんとなくそんなイメージです)。どことなく転校生チックは、日本映画の、古き良き往年のスターに似ている。言い方とか、立ち振る舞いのこざっぱりした感じとか。