オリカ

オールド・ボーイのオリカのレビュー・感想・評価

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)
4.0
主人公のデスは、ある日突然誘拐されて監禁される。
監禁されている理由もわからないまま15年の月日が流れ、
突然解放される。
地獄のような15年を過ごしたデスは、
復讐に燃える…というストーリー。

デスと同様に「なんで監禁したの?」「この後どうなるの?」
が常につきまとう感じだった。エロいシーンや、痛いシーンもあるので
苦手な人は少し辛いかもしれない。

キーワードになるのは「秘密」かな、と思った。
誰にも知られたくない事柄というのは、
知ってしまった人も、知られてしまった人も
重い十字架を背負って生きていくしかないのだと。
「知らぬが仏」とよく言うけれど、本当にその通りだなって思う。
そもそも探ったわけでもなく、不意に知ってしまうことだって人生には起こる。

ただ、ここまでの復讐を決意させるほどの秘密なのであれば
もっと徹底的にバレないように隠す努力はしようよ!
って思わずにはいられない、という感じもある。

終盤のデスのプライドを捨て去った姿はあまりにも痛々しかった。
やはり憎しみや恨みのパワーよりも、守りたい誰かのためのパワーの方が強いのかもしれない、と改めて思う。
ラストシーンは色々な解釈があるけど、私は解釈がどうであれ
起こってしまった事実は消して消えないし
どうしたって事実なんだよなぁって思うと、
やっぱり辛くなってしまった。

そして15年間、餃子だけというのは地味にキツイと思う。
あと武器が最初トンカチだけっていうのも不安だったけど、
結構強くてビックリしました(笑)
オリカ

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