主人公のデスは、ある日突然誘拐されて監禁される。
監禁されている理由もわからないまま15年の月日が流れ、
突然解放される。
地獄のような15年を過ごしたデスは、
復讐に燃える…というストーリー。
デスと同様に「なんで監禁したの?」「この後どうなるの?」
が常につきまとう感じだった。エロいシーンや、痛いシーンもあるので
苦手な人は少し辛いかもしれない。
キーワードになるのは「秘密」かな、と思った。
誰にも知られたくない事柄というのは、
知ってしまった人も、知られてしまった人も
重い十字架を背負って生きていくしかないのだと。
「知らぬが仏」とよく言うけれど、本当にその通りだなって思う。
そもそも探ったわけでもなく、不意に知ってしまうことだって人生には起こる。
ただ、ここまでの復讐を決意させるほどの秘密なのであれば
もっと徹底的にバレないように隠す努力はしようよ!
って思わずにはいられない、という感じもある。
終盤のデスのプライドを捨て去った姿はあまりにも痛々しかった。
やはり憎しみや恨みのパワーよりも、守りたい誰かのためのパワーの方が強いのかもしれない、と改めて思う。
ラストシーンは色々な解釈があるけど、私は解釈がどうであれ
起こってしまった事実は消して消えないし
どうしたって事実なんだよなぁって思うと、
やっぱり辛くなってしまった。
そして15年間、餃子だけというのは地味にキツイと思う。
あと武器が最初トンカチだけっていうのも不安だったけど、
結構強くてビックリしました(笑)