てるる

バーバラと心の巨人のてるるのレビュー・感想・評価

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)
3.5
去年フリーパスで鑑賞。

もうだいぶうろ覚えだけど、「怪物はささやく」に激似な映画。
元々はグラフィックノベルらしい。

そもそも評判の良い「怪物はささやく」ですらハマらなかったので、これも当然の如くイマイチではあったけど、「怪物はささやく」よりは好き。

なんといってもバーバラ役のマディソン・ウルフが良き。
人をイラッとさせる天才みたいなうさ耳痛い系女子を上手く演じてる。
こんな子にも辛抱強く諭し続けるガモーラ…じゃないゾーイ・サルダナ演じる先生良い人だな。

巨人とバトるシーンは「LOTR」の木の髭みたいで迫力あり。
海外版のポスターが異常にカッコ良いんだけど、そこだけ切り取ればアクションファンタジーといっても過言ではないくらい。

この巨人が本当にいるのかいないのか?バーバラの妄言じゃないのか?
主人公の妄言が本当かどうか観客ですら分からなくなる展開でいえば、「テイク・シェルター」が秀逸(マイケル・シャノンの顔芸のおかげ)だけど、そこには及ばない。

バーバラの心の闇、そして巨人の正体を知ると彼女の気持ちは分からんでもない。
だとしても彼女の行動は身勝手だし、1番苦労してるのお姉ちゃんじゃないか。
むしろ彼女に1番感情移入したし1番泣けるわ。
演じるイモージェン・プーツ相変わらず可愛すぎだし。

あと何気にイジメっ子女子が見たまんまイジメっ子な感じで面白かった。これは良いキャスティングw

ちなみに原題は「I Kill Giant」というイカつさであのポスターに期待して観に行った海外の人達の感想が聞きたい。
どの層に向けた作品なんだか分からん。

とりあえずTOHOシネマズシャンテらしいセレクションの作品だなって思った。
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