ロビン

ゆれる人魚のロビンのレビュー・感想・評価

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
3.6
再鑑賞

ジャケに描いてあるように奇妙奇天烈摩訶不思議で滅茶苦茶な映画。
とにかくめちゃめちゃシュールで支離滅裂。
カテゴリーで言うと、アダルトダークファンタジーミュージカル(凄い長い〜笑)なのかな?
色々な意味でポーランド発の強烈な個性を放つ映画。
前編通して映像が美しい。

考えるな感じろ的な前衛的シーンが多く「???」てなることも多いけれど、大きな金魚鉢のような中で歌うシーンとか美しいシーンもあって良き。
逆になかなかのグロシーンもあってそれも良き。

天使のように純粋無垢な恋する姉シルバー、アンニュイで人を喰らうのを躊躇しない妹ゴールデンの対比も良い。
個人的には結構きちんと「人魚姫」が話のベースになっていたように感じる。

突然、人魚姉妹テレパシー(超音波?)で会話しだすところもなんだか斬新。
最初「なんだこりゃ?」と思っていたへんてこりんなポーランドのテクノにも段々ハマる!
そして突然現れた人魚に対して、何故か誰も驚かない。
周りの人々の人魚を受け入れるスピード感にビックリというかただただ笑う。

ラストはなんだか切ない気持ちになる。。

ちなみに人魚に対する概念は紀元前2500年前から存在していて旧約聖書で言及されていたり、良き存在しか乗れないノアの箱舟に乗れなかったから絶滅した説があったりするらしい。
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