アトミック・ブロンド(字幕版)
シャーリーズ姐さんに魅了されっ放しの2時間。
普段は観に行かないタイプの映画(『ソルト』とかスルーしてる)なのだけれど、予告編の切れ味が凄かったので観に行ったら大正解!
(スーサイドうんちゃらとは真逆に予告編からの期待以上)
もう誰しもが認めざるを得ないシャーリーズ・セロン映画で。
(プロデューサーまで務めてるとか最強かよ)
アクションがまぁ、あらゆるシーンカッコ良いこと。
接近戦&近くにあるモノを使って知能×スピード勝負を繰り広げるもんで、ドンパチが苦手な人間にも優しい。
誰も敵いっこないくらい最強スパイなのだけれど、リアルに痛めつけられるシーンもあるし、その跡が身体に刻み付けられてる(あんなに興奮しないヌードシーンは初めてかもしれない)から、ちゃんと人間味を感じるというか。
だからこそ、とあるシーンではグッと来るし、見てる内にどんどん好きになっていく。
脇を固めるジェームズ・マカヴォイは、フィルスと言い、スピリットと言い、真面目さと気狂い感の両立が絶妙で、本作でもリアルなジャンキーを表現。
ソフィア・プテラはキングスマンでもザ・マミーでも、あまり演技力が求められる役じゃなかったので、ちゃんと喋ってる様子に違和感があるも、アクションシーンは流石の一言。完全にクールなキャラの人かと思いきや、猫キャラができるのも驚き。
80s〜90sが中心という音楽は正直、元ネタを知らなかったものの、全面的に最高でした。『GotG』と言い『オデッセイ』と言い、この流れ最高だなぁ。
そんなこんなでストーリー抜きにしても全然、楽しめるんですが、背景を学んでおくと更に楽しめるのかなと。
特にベルリンの壁崩壊前後の世界史は頭に入れた状態で観ると良さそう。
アメリカ&イギリス&フランス⇆ソ連だけでなく、同盟資本主義国内でも、複雑な探り合いがあったのだなと。
まぁ、よく知らないからこそ、どんでん返しに次ぐどんでん返しで、監督の掌の上でゴロゴロ転がれたので、鑑賞体験としては良かったです。
あのエンディングにかけての展開も最高。思い至る全てにカタをつける感じ、目が行き届いているなぁと。
監督のデヴィッド・リーチは、『ジョン・ウィック』の共同監督で、『デッドプール2』の監督も務められるとのこと。スキルは間違いないことを発揮したので、デップー楽しみだなぁ!