新木

96時間の新木のネタバレレビュー・内容・結末

96時間(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

娘を心配するパパの強さとはこれほどまでなのか。何といってもパパのキャラクターが際立つこの作品。スピード感もあり、目的が明確でとてもサクサク観れる。

ただでさえ、娘の旅行に反対していたのに、愛する娘に泣きつかれて、渋々okしたら案の定。あんなにパパ批判をしてた母親に相当のだから言ったじゃん感を感じつつ、パパは黙々と娘救出にあらゆる手を使う。躊躇うことなく、車を盗むは、人を殺すは、元同僚の妻を撃つは。手加減なしにやりまくる様が爽快で、特に「内勤で腕が鈍ったな」の辺りのセリフは最高。

一見完璧過ぎるところも、ストーリー冒頭のパパとしては冴えないところとのギャップが効いている。片や馬をプレゼントするダンディなパパに対して、片やカラオケマシーンをプレゼントする情けない姿は描き方が妙だと思った。加えて極度の心配性。キャラクターがシンプルでインパクトがあり、すごく良い。

娘を助けるストーリー部分に集中したせいか、アマンダや元同僚の扱いが雑だった。それとパパが強すぎるので、もう少しハラハラ感があっていいのでは、と思った。けど車の撮り方もうまくていいなー
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