新木

ボーはおそれているの新木のネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

まったく消化できておらずなにを書いて良いかわからず、記憶もあやふやに時間だけが経ってしまいました。言語化も難しいのですが、ただポジティブに傑作。3秒見てピンとこなければ流れ去っていってしまう現代において、これだけわけのわからないものを3時間に浴びせ続けることの凄まじさ。そしてよくわからないけど小舟に乗って流れ着いたラストの裁きの場?のカメラが位置する視点が、ボウを見下ろす会場の観客から、「あれ、これボウ同様に自分も裁かれてない?」的に気付かされる流れは見事でした。あと最低5回は映画館で見返したいけど長いし無理。
字幕上で「Beau」は「ボウ」と訳されるのに、タイトルでは「ボー」と表記。タイトルが指すのが、ホアキンが演じる彼ではなければ、他のなにを指しているのか。フランス語で「美しい」をも意味するこの言葉に込められたものはなにか。紐解けないそれに畏怖の念を感じてしまう。
個人的には冒頭の荒れ狂ったアメリカ?の街のカオスさがとても好みでした。
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