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コヴェナント/約束の救出の新木のネタバレレビュー・内容・結末

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

あまり興味なかったのですが、映画の日で安かったのと監督がガイ・リッチーということで鑑賞。アフガニスタン紛争時に派遣された軍曹と現地通訳の友情?の物語は、映像のクオリティーも俳優陣の演技も申し分ない一方で、特になにも言うことがない実話をもとにした凡作の印象。まじで物足りなかったのは、タリバンに恨みがあるとはいえ、通訳がなんでここまでアメリカのために頑張れたのかだ。そして、むしろラストに「コヴェナント」の意味が「約束」とかいくつか出てきたことで”アメリカ万歳感”を謎に強く感じてしまい、いまのイスラエルパレスチナの問題とかいろいろな戦争の中心にいる国の戦争面を描く際に、イギリス人視点でこのような着地でいいのかよガイ・リッチーと思ってしまいました。今回ベースとなった話はいろいろなパズルがうまくハマった奇跡的なドラマであり、それ以外に救われなかった現地通訳のほうが多くいる。いまの時代感的には、そちらの現状に目を向けてもらいたいし、保守的な方々はどうか知らないがそこから考える/行動するきっかけを蒔いてほしいとも思う。さらにいうと、視点がアメリカすぎるのもかっこよくねえっす。『キングスマン』よりだいぶ高尚だった『コードネーム U.N.C.L.E.』の評価すら揺らぎそう。朧げになってきたから『フルメタル・ジャケット』もう一度見返そうかな。
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