新木

夜明けのすべての新木のネタバレレビュー・内容・結末

夜明けのすべて(2024年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

予告編からPMSとかパニック障害のテーマ押しの啓発系な匂いに加え、松村くんかーとすこし腰重でしたが、三宅唱監督なら観るしかありません。蓋を開けてみれば良作。上白石萌音ののんびりした温かさと突っ込みたくなるお節介さに、松村くんが徐々に融解していくさまは観ていてほっこり。
個人的にはもっと松村くんが周りとの比較(特に元同僚兼元カノ?がロンドンへ赴任)で悩むんじゃないかと思っていたのになんだかあっさり栗田科学にいることを決めたのは若干説得力に欠け。これはプラネタリウム、延いては壮大な宇宙の前に背伸びしたくてもがく自分を俯瞰的に見てそのちっぽけさに悟り諦めたのか、と考えたくもなるがぜんぜんそこに降っている感じもなく。宇宙?プラネタリウム?大好きだった社長の弟の解説テープの熱に自分もこうなりたいと思うほど、松村くんも幼くはないだろうと。そして三宅監督が描く作品としてどうなのだろうと。
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