新木

落下の解剖学の新木のネタバレレビュー・内容・結末

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

最近映画館で中盤あたりからうつらうつら寝てしまうのが続いておりぜんぜん消化できてませんが、こちらを興奮させてくれるパルムドール受賞作ではなかったように思えます(寝てしまったやつがうるさいですね)。
その最大の要因は長い裁判シーン。夫の死に関して、長々と弁論される模様が流されるのですが、金田一みたいに犯人を探すものではなかったので、相手を負かしてこちらの勝ちを掴むことが優先された言葉の応酬に興味はありません。残された妻や子どもらが事件の起こった雪山の山荘を舞台に抱えるものをどう吐露していくのかを中心に観たかったです(寝てて見逃してたらほんとごめんなさい)。裁判終わって家帰ってからの母と子の会話もあれだけで良かったのか。総じて、夫の死に対してあまり落ち込んでない妻にはぜんぜん共感できないし(というか弁護士のこと好きじゃん絶対)、子どもは目が見えてないとは思えない動きぶりとか含め、なんだか夫が死んだことがあまり重要なポイントに思えなくなっていったのはどうなんでしょう。ただの和訳だとは思いますが、「落下の解剖学」も鑑賞後には大きな疑問符を付けたいところです。寝てしまって重ね重ねすみませんでした。
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