ニール

あしたは最高のはじまりのニールのレビュー・感想・評価

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
3.2
オマール・シーのおちゃらけているようで実はしっかり考えているマイルドヤンキーのようなキャラクターはとても安心してみていられて、いい人感がすごく出るなぁと思う。

最強のふたりの主人公と似たキャラクターだがきちんと別人で、それでいて温かみのある人物に見える演技はすごいと思う。

フランスで観光案内をしているサミュエルは突然自分の娘だという女の子を女性から預けられる。

身に覚えがなく、女性が逃げるようにいなくなってしまったことで、1人子育てをしなければならなくなる。さらには女性を追ってイギリスへ渡ってしまったため、英語も喋れない身でひょんなことから無一文にもなってしまう。

その時であったゲイの映画プロデューサー(この人のキャラクターがまたよい)からスタントマンの仕事をもらい、子育てに奮闘しながら8年の歳月が過ぎた…。

成長した娘グロリアと日々を過ごすサミュエル。そこにグロリアの母親、クリスティンが再び姿をあらわす…。

親子愛だけでなく、明日を生きること。今日を生きること。について改めて考えさせられる。

切なくも明るく、元気の出る物語。
ニール

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