チャーチルが主人公なので、どの時期を映画化するのかと思ったら、首相になってごく初期のダンケルク撤退までに焦点を当てていた。
歴史的なイメージでは、ナチに対して最初から徹底抗戦の構えな頑固ジジイな印象だったけど、映画によると、彼を取り巻く状況はとても厳しく、優雅独尊とはいかったようだ。
彼と正反対の政策を取った世紀の愚相であるネヴィル・チェンバレンが首相辞任後も力を有していたのは驚きだった。
演出的には一箇所だけにライトを当てたり、黒空間の中にポツンとセットを作ったりと、奇を衒ったモノが目立ったが、個人的にはくどくてやり過ぎかと感じた。
完全なフィクションとされる地下鉄のシーンは見所があった。