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旅猫リポートのKUBOのレビュー・感想・評価

旅猫リポート(2018年製作の映画)
3.0
10月3本目の試写会は、福士蒼汰主演「旅猫リポート」。

最初にお断りしておくが、今回はあまり私のレヴューは気にしないでください。多分に私の感受性の問題もあるだろうし、いろいろ見過ぎてハードル上げちゃってるかもしれないので。

それまで飼っていた猫を事情で飼えなくなったので、かつての友人など、もらってくれる人を訪ね歩くエピソードのオムニバス形式。

試写会場でもすすり泣きも聞こえたし、エンドロール後に拍手も起こったし、「感動した」「ずっと泣いてた」という声も多々聞くのだが…

私は、役者の演技も、脚本と演出にも、甘さが垣間見れて最後までどこにも感情移入できなかった。大げさだったり、大雑把だったりする脚本。「これでOK出す?」といったレベルの演技(子役含む)。「三丁目の夕日」や「湯を沸かすほどの熱い愛」なんかと比べたら酷だろうけど、これだけ「不幸のオンパレード」みたいな逆にリアリティのない「お話」を観客に信じ込ませるには、それ相応の熱量の演技と演出がなければ浮ついてしまう。

三木康一郎、「植物図鑑」は見てないんだが「のぞきめ」も「リベンジ・ガール」も全然ダメだった。やっぱり役者より監督の力量だろうな。

ラストは最初から予想した通りだったし、ネコ好きなら★ひとつアップだろうが、「泣ける映画」を作りました的な商業的意図がプンプンして私にはダメでした。う〜ん、福士蒼汰でよかった試しがない。

ただし、竹内結子の演技だけは別格! また、ネコの声を当てた高畑充希もよかった。
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