こんなに辛い内容だったのか・・・。思っていた内容とは全く異なる今作でした。
福士蒼汰さん演じる悟が兎に角辛い、辛すぎる。何でこんなに辛いのに爽やかに笑っていられるんだろうか・・・。
ある出来事がきっかけでニャンコのナナを飼う事になった悟。でも悟は自身の事情からナナを手放さなければならなくなり、知人を巡りナナの引き取り先を見付ける為に小さな車でナナと一緒に旅をする事に・・・。
予告を何度も拝見しましたが、本編を観てこんな展開なのっ？と想像していなかった内容でした。でもその内容がちょっと過剰？という感じも否めません。故に皆様のレビューを拝見しますと評価が分かれてしまうのは致し方ないかもと思いました。
確かに私も幾つかちょっと引いてしまうシーンがありました。大げさというかワザとらしいというか・・・。でもフィクションなのでそれ位やった方がいいっ！というシーンもあって、それで感情移入できるのなら観る価値は十分にあるのでは？と思った今作でした。
ここまでやるのならとことん泣かせて欲しかった！というところが惜しいのですが、そう感じたりみせたりするのって役者さんではなくやっぱり監督さんの腕なんでしょうか。
何だ言ってもわたしはこのフィクション作品に泣かされました。悟のこれでもか！とばかりの「不幸設定」と、やっぱり大好きなニャンコが活躍するその内容に。
そして女優陣のご活躍にも心持って行かれた今作です。
広瀬アリスさん、竹内結子さん、戸田菜穂さん、笛木優子さんと男性目線からなのかもしれませんが、何か皆さん凄く優しいんです。
そして一番その優しさを感じたのが悟の母親役を演じた木村多江さんでした。木村さんの母親はとってもリアルでした。そんな感じでスクリーンをほのぼのと眺めていたので、あんな事が起こるとは夢にも思いませんでした。
