みかぽん

孤狼の血のみかぽんのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
3.9
「虎狼の血 Level 2」を先に観てから(あー成る程そうだったのか、、的な)逆回しのアマプラ鑑賞。
大学を卒業したてで経験値もない松坂桃李は、当然ながら?青くて弱々。でも臆病ではない真っ直ぐさという素養の片鱗が見え隠れ。将来が予見出来て頼もしく、3年後の完成形を知る私はちょっとした感無量。そして、そんな姿と何もかもをお見通しの赤ペン先生刑事、役所広司の存在が心に染みる。

本作を観ながら思い出した事がある。確か1980年の前半だろうか。当時のヤクザ界は闘争真っ只中。加えてTVも今ほどの規制はなく、ニュースでは暴力団の面々がフラッシュを浴びながら逮捕、連行される姿が繰り返し流され、市井の人々は連日それを傍観していた。
例に漏れず、コタツを囲んでTVを眺める我が一家。そして父と娘の会話はおもむろに続く。
「どっちがヤクザで、どっちが刑事なんだ?」
「分かんない。全員ヤクザにしか見えないもん…」
通常、担任の先生は見るからに教員で、たまに診てもらう近所の医院の先生は絵に描いたようなお医者さんだった。なので、ヤクザもヤクザらしいものだと理解はしていたが、それを取り締まる側の刑事さんが誰よりもヤクザらしい風貌と言うのは、子供ながらに、まぁまぁな衝撃だった。

やはり彼らの懐に入ってナンボの世界なんですね(すみません、こんな感想で💦)。
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