あおや

孤狼の血のあおやのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
3.8
本作の大上章吾は、半ばまで『日本で一番悪い奴ら』の諸星要一にも通ずるような業深い男に見える。しかしながら視聴者は内偵捜査を進める日岡とともに大上の本当の姿、そしてこの歪な裏社会の構造を知ることとなる。松坂桃李の物語が進行していくにつれてのグラデーション、役所広司の喰えないながら人間味のある“大物感”。二人の演技がお見事。ヤクザ映画ならではのバイオレンス具合もいい塩梅。纏まりのよい良作。
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