困ったちゃん

誰がための日々の困ったちゃんのレビュー・感想・評価

誰がための日々(2016年製作の映画)
4.0
日本映画でも韓国映画でも可能なテーマだけれども、香港の地理・歴史・社会的事情(そんなに詳しくないけれど…)があってこその深みがある。特に離れていた父と息子が暮らし始める雑多で狭小な部屋は、双極性障害(躁鬱病)を患う息子の表情と共に状況がいかに深刻かが伝わってくる。この親子の演技も実に良く安心して観ていられる。その先の幸せを願わずにはいられない幕引きがとても印象深い。

観る人によっては観賞意欲が失せてしまうような重さだけれど家族のあり方、大切さが身に染みる佳作だった。
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