HOHO

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のHOHOのレビュー・感想・評価

3.5
情熱をもって仕事ができることを、理想とはしないまでも、嫌だと思う人はいないでしょう。
人生は一度きりだ、という言葉をよく聞きますが、それ故に私たちは自分がこの命ですべきことを、果たすべき使命を探しもがくのではないでしょうか。
恐らくこの映画の中のケイは、人生のある時点でその「使命」を才能ある夫をささえ、子育てをすることと悟ったのでしょう。しかし、それを変えざるを得ない状況に追い込まれ、自分の使命だと確信を持てないまま、大きな決断に追い込まれてしまった。情熱を掲げ仕事に邁進する記者らを見て、大胆な決定を下せたのも、そんな状況にあり、凝り固まった使命感がなかった、彼女独自の柔らかさがあったからこそだと思います。
このことでケイは自身の重要性を感じ、情熱を仕事に注ぐことに成功します。彼女の姿を見つめる若い女性たちの、羨望の眼差しが印象に強く残りました。
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