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蜘蛛の巣を払う女のカルピスのレビュー・感想・評価

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)
4.0
前作とここまで作風が違うとは思わなかった!
小説も違うのかな?

しかも、今作は地味にスケールが大きいし、リスベットの過去の話を掘り下げて、ちゃんと彼女が主人公の話になってました。
スウェーデン版の「ミレニアム」シリーズは勉強不足で鑑賞はしてなくて、前作のデビッド・フィンチャー版「ドラゴン・タトゥーの女」しか鑑賞してないのですが、前作だとストーリーテラーはミレニアムで働くミカエルの視点で物語が進みますが、今作は全てリスベットの視点で物語が進むため、彼女の人柄がより分かって良かったです。

正直、前作も好きな作品だったのですが、リスベットとの距離感がかなりある感じでした。
あと、彼女の捜査能力やハッキング能力などの凄さが少し地味だったのが、今作ではとことん発揮されてて、カッコ良かったです!
まージャンル的にはミステリー物ではなく、完璧にアクション映画になってましたけど!
前作の方がミステリー映画でしたね。

でも、今作もすごく楽しめて良かったです!
こんなに作風が違うから、役者も違ってて問題ないかなーと思えました。
自分的にはクレア・フォイのリスベットの方が好みで、相手を突き放してる様で、めちゃくちゃ優しい所があるのを上手く表情で表現してましたし、アクションがカッコいい!
男の子に対しての優しさが良かった!
特に駐車場で車を盗むシーンや、チェスのシーンは好き!

映像もどのシーンもカメラワークが良くて、無駄がなく、歩くだけや、車が走ってるだけでもいい絵になる様な格好良さで、それがアクションシーンになるとさらに二割り増しの渋いカッコよさ!
しかもハッキングしながらアクションをするから、ゲームの「ウォッチ・ドックス」をやってるみたいでした。
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