Shin

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語のShinのレビュー・感想・評価

5.0
本作は時間軸が異なる群像劇ですが、第1章から第5章まで分かれており、とても観やすい構成となっています。

最初はサミュエル・L・ジャクソンの語りから始まり、一体どう物語が進んでいくのか少し困惑しますが。
布石としての監督の狙いであることが後にわかってきます。

そして第1章のアビー(オリヴィア・ワイルド)が学生時代に書く論文のテーマが、そのままこの物語のテーマにもつながっていくんです。

主役である二つの家族には突然の不幸が訪れますが、決して希望が無くなることはありません。
監督がインスパイアされたというボブ・ディランのアルバム『タイムアウトオブマインド』で奏でられる愛と喪失の哀愁のように。

中盤以降に登場するイザベル(ライア・コスタ)が息子のロドリゴに送る言葉がもう涙なしには見れません。詳しくは書きませんが、人生つらいことが多いと感じる人たちに勇気を与えてくれます。

ただ暗い話ばかりでなく、ウィル(オスカー・アイザック)とアビー(オリヴィア・ワイルド)が、映画『パルプ・フィクション』のコスプレをやっていたりして、時には笑わせてくれます。
アビーの台詞にヒーローのくだりも出てくるし、それでサミュエル・L・ジャクソンかあ。(笑)

ダン・フォーゲルマン監督が家族の愛を描いた人間讃歌。傑作です!