まや

アネットのまやのネタバレレビュー・内容・結末

アネット(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと引き込まれる美しい映像の数々と、現実の延長線上にある物語をミュージカルで描く。ミュージカルをそのまま映画に取り込むというよりも、ミュージカルを映画でしかできないように盛り込んでいたように思う。黄色と青がとても印象的。

レオス・カラックスとその娘さんが冒頭出てくるが、自身が強く感じる自責の念が語られているように見えた。人って自分が体験したことでしか世界を捉えられないように思うけど、レオス・カラックス監督はとても深い感情をいつも感じて生きているように感じる。それが映像的に強く表現され、物語の感情の濃度がいつも濃くて観ていて引き込まれる。

冒頭とエンディングのシーン大好き。映画の地続きにある現実。物語であるということをより一層意識させられ、それをどう現実とリンクさせられるかを考えさせられるる。暗闇の中のに光る映画の魔法が感じられる。
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