misty

リバーズ・エッジのmistyのネタバレレビュー・内容・結末

リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ビジュアルがすごい。橋とか工場とか、そして人物とか、飽くなきリバーズエッジ研究の末に見つけ出された人、ものたちという感じで、映像・外見としての再現度はめちゃくちゃ高く感じた。意外に、主演ふたり以外も良いはたらきをしていた。出血した青春。

このセリフ、このシーンは残して欲しいなと思ってた箇所はおおむね残ってて、やはり原作愛を感じるものだった。河口近くの水がいちばん汚いのだろう、でもあと少しを抜けると海に着く、その本当に手前くらいにいる本当にしんどい時間が映し出されているのだろうと思った。

後半の追い上げがすごい。前半はちょっとどうかなとも思ったけどエンジンがかかったあとの全員が開眼みたいな、その瞬発力も若いな〜と思ったのだった。姉妹喧嘩の迫力凄まじくてその「ブス!!」の言い方なかなか出てこないぞ…ルミちん…あのシーンだけチャプターリピートしたい。
ルミちんの「出てけブス!!」「くだらねえホモ漫画描いてんじゃねえぞブス!!」「痩せろブス!!」「男作ってみろブス!!」の畳み掛けはどんな痩せろbotよりもしんどいがあれは対抗する姉役もすごい仕事をしてたな なんだその再現度…

ひとりひとりへのインタビューを挟む演出は面白い取り組みだと思ったけど、「なにかを語ることがないようにおしゃべりをしてた」彼らにあえて語らせるというのはどういう意図があったのだろう。そして、ハルナが燃えたぬいぐるみを手にしてたりルミは病室にいたりしてたから、ということはあのインタビューは諸々終わったあとに行われていると考えることができて、とすると田島カンナは死んでいたんだろうな。山田くんが好きな、死んでる方の田島さんだったのか。

ひたすらに吉沢亮はボコボコにされているがそれもまとめて(それがあるからこそ?)拝みたくなるレベルに美しい 横顔のラインと目尻のラインが凄まじい UFO呼んでるときの彼まじで浮世にはいないやつ びっくりする

成長した吉川こずえはヘルタースケルターで再登場し、りりこを引き摺り下ろしていくわけだがかつてのこずえはわたしと同い年の水原希子だったわけで、そして今ヘルタースケルターより若いときのこずえを今22歳のSUMIREが演じるということに何とも言えない感慨深さがある。こずえは若返っていくんだなあ。
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