このレビューはネタバレを含みます
【 傷つかずに生きていくには、歪んでいようが、ひたすら演じろ 】
原作あとにして良かった‥‥
それくらい、かなり原作まんま。
死体を見ることでしか自身の『生』を感じられない虚しさ。
登場人物の心理描写や置かれた状況をインタビュー形式で挿入し説明させる手法は『映画がソレやったらおしまいやろ！！』感はあるものの、正直、あれがあったお陰で感情移入はしやすくなった。
二階堂ふみ演じるハルナが一番『闇』を感じさせずフツウの感覚の持ち主で語り部になってるのだけど、フツウゆえ、今回はちょっと損な役回りだった感が。
他の役者さん達も達者だったなーー。特にあの、山田くんのニセ彼女・田島カンナを演じた子とか。闇、深けーよ。
好きでもない観音崎くんに好きだと言ってやり過ごす主人公ハルナ。
モデルとして煌びやかな世界に生きてる“風” を演じるこずえ。
ゲイのカモフラージュのために田島カンナの“ 彼氏” を演じる山田くん。
大好きな山田くんはワタシのことは好きではないかもしれない現実に蓋をして隠すのに必死なカンナ。
貢いでもらって幸せそうな“フリ” をするルミちん。（ランコムのマスカラとか懐かしいね ‼︎）
弱さを暴力でしかカモフラージュできない小心者観音崎くん。
みな、自分を封印し、演じればこそ、傷つかずに済むという手法を得て生きる歪んだ若者たちがうまく描写されていた。（ま、原作ありきなのだけど ^^; ）
二階堂ふみのヌード、サービスし過ぎちゃう？！？！
