これまでのボリウッド映画イメージを覆す、ボリウッドムービーのアンダーグラウンドに位置し、インド社会のアンダーグラウンドを写し出すドラッグクライム群像劇
麻薬称賛を唄う若手人気歌手、麻薬を偶然拾い事業に関わってしまう農作業少女、腐敗社会の一員たる警察官、中毒治療に携わる女医のそれぞれの視点で麻薬に関する大波乱を描く、相当胸糞群像劇ですよ…
ボリウッド映画に慣れていても、劇場公開映画に限っていえば、どちらかといえば"陽"のイメージが強いのがボリウッド映画と思われますが、こちらの映画は映像的にもあまり加工を入れてないような暗めのリアリティさ。ハリウッド映画の方が雰囲気が近いかもしれません。
「DON'T DO DRUGS」のメッセージ性ありきで制作されたこの映画ですが、他者の為に働きかけた善人が割を食うはめになる麻薬汚染されたパンジャブの爛れ具合を表し、美人女医以外は主に悪人気質っていうのが笑えないですね…
ボリウッド群像劇としてこれもまさにハリウッド映画のような体を成していたし、ラストの展開は見物で〆は不思議な鑑賞感に仕上がってます。
