ぼうるちゃん

心と体とのぼうるちゃんのレビュー・感想・評価

心と体と(2017年製作の映画)
4.2

いまいちメンヘラの定義がわからず、メンヘラってどういう人を指しているのか?ということを人にきいたことがあって、きいたものの、分かるような分からないようなそんな中途半端な感じだった。

これはともするとメンヘラ!なのかもしれないけど、やはり関係を名前でくくるだとか、人を囲って名前をつけるみたいなことに終始してしまうと、とても尊いものや美しいもの、みたいなことを取りこぼしてしまうのかもしれないなと思った。

その人がその人であること、や、あの人があの人であることを感じるみたいなところを丁寧に描いている。平坦なようで、一度も退屈することなく見終えた。

そして、朝のシーン、ただ彼女が笑うというそれだけで、ほんとうに心の底から込み上げてくるものがあり、そこで改めて良いものを見たなぁという感慨があった。

夢のシーンも良い!そして精神分析ってすごいな!と面白く見た。