ユミコ

猫と奥さんと俺たちの青春~山田英治が綴る2つの世界~のユミコのレビュー・感想・評価

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「迷猫」と「ゴールデンウィークエンド」の2作からなる「猫と奥さんと俺たちの青春」

「迷猫」
主人公の主婦が家に籠りきりの生活に嫌気がさし夫に内緒でペットシッターのバイトを始める。今回のシッター先がたまたま大学時代の先輩(大森南朋さん)の家で、彼は当時バンドをやっていてヒーロー的存在だったらしい。現在は若い女性と同棲中のミュージシャン。全国ツアーに出るというので猫の面倒を依頼された。主婦は先輩のあらゆる面に嫉妬し 留守宅をあちこち物色してみたり、先輩の服の匂いを嗅いで「女くさい女くさい……」などと呟いてみたり、今も音楽で自由に生き(実際は全国ツアーといってもストリートミュージシャンで小銭レベルでしか稼げてない彼) 若いコと暮らす彼を羨んだ。そして主婦はとんでもない行動に出る。先輩の留守電に「貴方の大切な猫を誘拐する」「私をバンドのボーカルにして」など、無茶苦茶。やがて彼女の夫が異変に気づき、探しに行くが……。

「ゴールデンウィークエンド」
彼女が出産し(未婚)実家に戻っている間、友人らと遊び歩く男(山田英治監督)。ついに明日は彼女が赤ちゃんと帰ってくる。この際 友人らと女子を誘って飲もう! という事で、最後の夜を楽しむ。ところがその間、彼女から数回の留守電があった事に気づく。彼が電話に全く出ないので疑っている様子。そんな事から彼女は予定より大幅に帰宅時間を早め明日の朝イチで帰る。…とそれを更に放置したせいで、トドメは赤ちゃんの泣き声のみの伝言が…。彼焦る。
夜も更け、いざ帰宅という時に、友人の1人が自分勝手な行動に出たり、予想外のトラブルに巻き込まれたりして なかなか帰れない。ますます焦る彼は……。


1作目は異様な空気が……(てか主人公がメンヘラ) 登場するのは人間4人と猫1匹。タイトルの「猫と奥さん」部分。
2作目は、せ、青春……(と呼ぶには彼らのご年齢が……笑)「俺たちの青春」部分。
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