ポール

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイスのポールのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

障害のある彼女は手がかかると身内から疎まれて
街に出れば馬鹿にされニワトリ以下だと罵られる

自立したい、皆と同じように生きたい
多くは望まない好きな絵を描いていたい

欲張らないモードの心には
窓から見える景色には命が見える
しかも輝いて見える

心が豊かな人の感性だから
人を惹きつける絵が描けるのだと思います

絵が売れても有名になっても
絵の具と愛をくれた夫がいれば
彼女は幸せなのだと思いました

夫になる前は、手をあげてしまったり
ひどく罵ったりしてしまいますが
彼女と過ごす中で徐々に成長があり
最終的には最高の妻だと伝えれるほど
心が豊かになっていて観ていて温かかったです

落書きを許したり
網戸をつけたり
絵を売らなかったり
家事を変わったり
兄を冷たくあしらったり
娘を探したり

全てが彼なりの『愛している』だと思います

ラストシーンの病室での
『私はずっと愛されていた』は
《ちゃんと聞こえていましたよ》
という意味だと思います

また結婚した際に2人が
コットンの白だ、カナリア色だと
お互いを慎ましく褒めあったのも
微笑ましい素敵なシーンでした

ベッドサイドにあった未完成だった女性の絵が
夫婦2人の絵として完成されていてグッときました

モードが亡くなっても落書きだらけのお家はあって
そこに一緒に居てくれるような、
あったかい遺産だなと思いました

生きているとどうしてもお金が大事
お金の余裕が心の余裕だと思ってしまいますが
心の豊かさの重要性を教えてくれるいい作品でした。

観て良かった。

パディントンの素敵なお母さんっていうイメージしかなかったんですがサリー・ホーキンスの演技がすばらしかったです。
シェイプオブウォーター気になってきました、、
ポール

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