賽の河原

デトロイトの賽の河原のレビュー・感想・評価

デトロイト(2017年製作の映画)
3.0
キャスリン・ビグローという人物自体あんまし信用していないというところもあるんですが、これだけ政治性を帯びた作品だと、「どこまでが実話でどこからが脚色でどこが誰の証言に基づいていて警察の言い分はどうなのか」っていうところをグレーにして出すのは釈然としませんでした。「真相は謎であるって言う割には自信満々でワンサイドで映画撮ってるなあ」という。
「ドリーム」でトイレ壊すシーンが「あ〜脚色だね〜」っていうのとはわけが違うんじゃないかと。そもそも不勉強にして私が元々のアルジェ・モーテル事件を知らないことがダメなんですが...。
例えば、ウィル・ポールター演じるあのイヤ〜な警官、事件の前からレイシスト感満載なのは脚色みたいですし、例のスターターピストルを州兵だか警察に向けて撃つのも脚色。
そういう細かいところを英語サイトで見てると結構怪しい話に思えてきて、まだちょっと価値判断といいますか、評価できない映画ですね。映画的には興味深かったんですけど。もう少し勉強して出直します。
賽の河原

賽の河原