賽の河原

フリー・ガイの賽の河原のレビュー・感想・評価

フリー・ガイ(2021年製作の映画)
3.4
「ナメてたけど思ったよりよかった!」みたいな評判が目についたので劇場に足を運んでみました。思った通りに大味な映画だったんですけど、インターネッツ界とは...🤔
GTAシリーズ的なゲームのNPCにスポットライトを当てるという異色の映画でね。当然『レディプレイヤー1』とか、あとは『トゥルーマン・ショー』あたりを連想させる作品なんですけらど、そこまでの繊細さはないというかね。まあふんわり荘子とかデカルトを思わせるあたりもあるんですけど、ノリはむちゃくちゃ軽いですね。仮想空間というファクターで言えば『竜とそばかすの姫』に通じるところもありましてね。『竜とそばかすの姫』は主に脚本で文句言われてますけど、確実に映画的な瞬間は存在しましたよね。本作はあんまし映画的な瞬間はないというかね。やってるギャグが割に観た通まんまなんですよね。ライアン・レイノルズがふざけるんですからそれこそ『デッドプール』とかみたいなちょっと知的で下品なコメディみたいなのを期待していくとうーん。という。
でもまぁ終盤にかけてのドンチャン騒ぎはそれなりに愉快でしたし、本物のストリーマーを起用したりとジャンルへの愛を感じますよね。色々とガバガバというかゆるさはある作品でしたが、こういうゆるめの大きな作品が封切られるのも久々っていうかね。こう底抜けに明るいというか、言ったらアレですけとバカっぽいノリの作品って新型コロナ禍が始まって以降少なかったですよね。そういう意味で観客から歓迎されてるのは十二分理解できますよ。
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