個人的にはすっかり名監督の仲間入りしたと思うキャスリン・ビグロー監督最新作という事でかなり期待してたがその期待を遥かに越える面白さ！
全編半端じゃない緊張感に包まれていてヘビー過ぎる展開に見終わった直後は疲れた。
1967年夏のデトロイトで起こった大規模な暴動で起こった悲劇をビグロー監督は容赦なく観客に見せる
実話だが完全にホラーを越えてる恐ろしさでしたここまで酷い人種差別を扱った映画は観たことない
いくら暴動だからって無抵抗な人間を暴力で脅し撃ち殺すなんて理不尽過ぎる。
モーテルでの尋問シーンは本当に地獄でこんなに胃がちぎれそうになるぐら辛かった。
キャストも注目の若手俳優を使っていて非常に見応えがある、特に主人公を演じたジョン・ボイエガと差別主義者の警官を演じたウィル・ポールターの演技はアカデミー賞にノミネートされてもおかしくない。
ボイエガの演技はデンゼルワシントンを思わせるぐらい貫禄が出ていた
ポールターは完全に最低最悪のクズを見事に演じているが彼は撮影中あまりの辛さに泣いてしまったそうですがそりゃそうなるよって思うぐらい鬼気迫る演技だった。
この事件はもう何十年もたっているのに未だに人種差別や貧困格差はちっともなくならない事に技術は進歩しても差別のクソさはちっとも良くなってないと実感したし今トランプが大頭領になってるせいでテーマがタイムリー過ぎる。
こういう人種差別を扱った映画をアメリカや世界は作れるのになぜ日本は作らない？と感じた
あまりの辛さに終盤泣いたし胸糞が悪すぎて気持ち悪くなったが久しぶりに一本の映画に心を掴まれこの映画をもっと深く知りたいと思ったし個人的にはビグロー監督はもう元夫のジェームズキャメロン監督より凄いと思う。
とにかく凄まじい地獄映画なのは間違いないのでオススメです
