Kazukidz

26年のKazukidzのレビュー・感想・評価

26年(2012年製作の映画)
4.0
光州事件は今も尚、風化していない



1980年韓国光州。軍による国民への武力弾圧が行われた光州事件を元凶とし、家族や親を失い苦しめられた子供たちが26年の時を経て、事件の首謀者でもある元大統領の暗殺を、犠牲者の遺族達が結託し復習に突き進む物語。


終始激重い雰囲気です。26年経った今でも苦しむ家族やその子供たち。人生を賭け何がなんでも、元大統領を殺す事が我が使命、としか考えられないなんて悲しすぎる。光州事件を題材とした"タクシー運転手"はその時その瞬間を描いており、合わせて視聴すると、26年経っても消え失せる事はない傷跡が明確に国民感情として残っていると認識出来る。その元大統領が存命中であるにも関わらず、映画化する韓国は本当に凄いと思う。最後まで息を飲む展開は見事です。
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