何の期待もせずに観始めたけど大正解
なんかすごいもんを観てしまった
移転間近のさびれた病院を舞台に、外にはカルト教団、中にはクリーチャー、そして異世界からは巨大な虚無という四面楚歌
死を覚悟で突き進む登場人物、観客、そして制作スタッフ
1980年代のホラー映画で育ってきた私たちにとっては、まさにお袋の味
もはや上手い下手ではない
あの時代におけるホラーの醍醐味を、手当たり次第にぶち込んでいる
こんなにも忙しない映画で、呑気にノスタルジーなんて感じてしまった
クラウドファンディングで資金が集められたというこの映画
もちろん潤沢な予算は集まらず、我々の見たい地獄は、我々の手で生み出す！と強硬手段に出た製作陣
この21世紀に、特殊メイクによるクリーチャーを拝めるなんてむしろ感涙ものだった
しかも、このクリーチャービジュアルがことごとく良い
そして映画のラスト、虚無空間へ閉じ込められたダニエルとアリソンが、不気味な荒野で宙に浮くピラミッドを見上げている
絶望の中、しっかりとお互いの手を握りながら
宇宙的、そして宗教的な強いパワーを感じるグラフィックだった
やっと迎えたエンドロールは笑顔で息切れしてた
殺す気かてめえありがとう！と監督に伝えたい
好みが分かれるとか知らんし、低評価つけた人ホラー知らなすぎ
大傑作だった、映画って最高ーーー
