てるる

ザ・ヴォイド 変異世界のてるるのレビュー・感想・評価

ザ・ヴォイド 変異世界(2016年製作の映画)
3.8
未体験ゾーン2018の2作目は噂のB級…いやZ級映画集団アストロン6がお送りする「ザ・ヴォイド」。

なんつってもこのタイトルが好き。
ヴォイドといえばやっぱベルセルクのあの人ですよね!
脳味噌をまるっと晒す羞恥心のかけらもない姿が大人気の天使長!

話がそれましたが、Voidとは「宇宙の間の何もない空間」や「虚無」みたいな意味。
これまた中二心を揺さぶられますなー。

そしてこれ完全にジョン・カーペンター先生好きな人が作ったよね?
主人公とボス対決とか完全に「パラダイム」だし、クリーチャーの触手ピロピロは「遊星からの物体X」だし。
あとヤバい奴らに取り囲まれるのは「パラダイム」と「要塞警察」か。

そこに隠し味としてちょこっとクトゥルー神話を付け足した感じ。
時折挟まれる宇宙っぽい映像や、絶望を感じさせる山々は狂気山脈をイメージさせる。

まぁカーペンター大好き人間、クトゥルー神話大好き人間としては嫌いな訳ない。
むしろ大好物。
グロさや訳の分からない不気味さもたまらない。
クリーチャーもCGじゃない手作り感が最高!

欲を言えばもうちょっとクリーチャーをいっぱいじっくり見せて欲しかった!
ここまできたらもっとグチャドロで良かったのにー。

あと元々が説明不足なストーリー展開なのに、字幕の意訳してるとこが余計に分かりづらくしてる気がする…DVDとか出たらもう一回じっくり観たい。

万人にはオススメ出来ないけど、好きな人はとことん好きそうな感じ。

今作がアストロン6作品初体験で、意外とちゃんとしとるやんと思ったら、これクラウドファンディングで資金集めた作品らしい。
思ったより資金が集まったのかもね!
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