maruchan

きっと、いい日が待っているのmaruchanのレビュー・感想・評価

4.2
🇩🇰

1960年代、デンマークの首都コペンハーゲンの児童養護施設で起きた実話を基にしたおはなし。

しっかりもので弟思いの兄エリックと、いつも心に夢を持ち人にも希望を与えられるやさしい弟のエリック。

ふたりは父の死により、母に女手ひとつで育てられる。

女性の給与が著しく低く、1日のほとんどを仕事にあてなくては男の子ふたりを育てられない時代。
それ故、家を開ける時間も多く、金銭的にも厳しい生活を送る。

10歳、13歳の彼らにとって十分ではないけれど、母は愛を持ってふたりを必死に育てている。

そんなある日、母が仕事へ向かう途中で病に倒れふたりは養護施設に入ることになる。

そこで起こる、しつけというなの虐待。実話をもとにしていると考えると胸が張り裂ける思いがした。

そのなかでもタイトルのように希望を感じさせてくれる子どもたちのやさしさや強さ。

観終わった後、こんなに涙が流れることはなかなかない。

エリックとエルマーの演技が素晴らしかった。
兄弟にしか見えなかったし、
兄弟っていいなって温かな気持ちにさせてくれました。

あってはならない事実を、美化しすぎることなくすこしのユーモアを持って表現している。子どもの持つ大きな力を感じさせてくれるすばらしい作品でした。


📝memo
スターウォーズの偉大さ。心に希望を持つことの大切さ。良いことをしていれば必ず報われると信じ続ける強さ。エルマーの手紙のシーン&ともだちのナレーションもよい。車に残る兄。
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