「幽霊じゃなくて宇宙飛行士になりたい」
とっても心の琴線に触れた。こんなに素晴らしい映画を観たことがなかったなんて、あたしのバカ！アホ！！ クソオヤジ！！！
再鑑賞するにはちょっと心のアクセル踏み込まないといけないけど、これはDVD買って保管したいし色んな人に布教したい。
私のオールタイムベスト映画1位.2位は
『ライフイズビューティフル』
『ショーシャンクの空に』
なんだけど、それらに共通しているのが絶望的な状況の中でも救いがあって希望を見出だしていること。
前者であれば【笑い】を【芸術】を救いにしている。
そう、人はいつだって希望があれば耐えられるはず。
彼にとって希望は【宇宙飛行士】
まるで『2001年宇宙の旅』のような、ある意味での進化劇。そしてあの名曲。
少年にとって地獄のような養護院(地球)から外(宇宙)へと飛び立とうとするのだけど…。
無意味に大量生産される実話モノと違ってこの映画は実話だからこそ意味がある。
悲しいかな、この舞台となる1960年代から50年も経つというのに未だに無くならない子供への理不尽な暴力。
大人の身勝手な思想で子供が我慢を強いられる状況は本当に嫌だ。
しかも(一応は)デンマークよりGDPが優れている日本ですら今もなお起きてるのだから嫌になっちゃうな。
子供が生まれた世帯には、出産補助金と併せてこの映画を配布してくれ。頼むから。
映画の冒頭、車が並木道を走るシーン。
この映画の語り部から
『この道はまるでタイムマシン』と語られる。
そしてこの映画のラスト。
同じ道を車が走る。
そのシーンのなんとまぁ上手いこと。これは観ないと伝えられんわ。
という訳で久々に泣いたし、何ならオールタイムベスト入りするまであるわと思わされた傑作。
心の、コンディションが良いときに、どうぞ。
