美しくてリアルな、でももちろん充分にファンタジーなオトナのためのお伽話。
社会って孤独な大勢の生き物の集合体なんだな。だから、どれだけ他者を理解できるかが鍵。自分が孤独だと知っている人、たくさん傷ついてきた人の方が人に優しくできる、そんな風に描かれていたように思います。
主役の1人が「彼」なので、展開としてファンタジー寄りで、あまり説教くさくないのが良かった。
そもそも説教くさくはないのかもしれないけど。
絵面がダークで、出てくる人たちもみんなそれぞれ背景が暗い中、イライザだけは比較的フラットなので不思議とそこだけ少し明るく感じました。
そして「彼」。いいですね〜。ダグ・ジョーンズの立ち姿がステキだわ。ヘルボーイでも思ったけど、彼が演じる半魚人なら好きになるのも頷けるんですよね。
心と心の繋がりには言葉はいらないのかもしれないなぁ。ちょっとホロリときました。
でもまぁ、彼は外傷には強いけど、環境変化には弱いのね。