らんらん

荒木又右衛門 決闘鍵屋の辻のらんらんのレビュー・感想・評価

4.0
いきなりクライマックスからスタートか!?と思いきや、まさかのメタ的な演出
講談や伝説とは違うリアルな仇討模様を描くと宣言して物語は始まる

従ってご都合主義に話が進むのではなく、あてのない仇探しの旅の苦労、仇討直前の不安、緊張感が描かれていたり血肉の通った時代劇です
不意を突かれた側はもちろん、準備覚悟を決めて斬り込んだ側も初めての真剣を使った実戦ということもあり、お互い頭が真っ白でまさに死合模様でした

この頃の三船敏郎の精悍さが印象的、そして流石の貫禄と迫力
調べてみたら当時31歳、いやーーとんでもないわ、やっぱり
まだそんなにキャリアを重ねたころの作品ってわけでもないのに、この貫禄とリーダーっぷり、今はもちろん当時でも稀な才能だったろうと思う
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